可能性を感じてしまったら底なしだと分かっていても嵌るしかないよね

こんばんは。ぱらです。


先日、第98回全国高等学校野球選手権大会、県予選の開会式が行われました。いよいよ夏が開幕ですね!わーい!熱い季節がやって参りました。どの高校が勝ち上がるか、それももちろん楽しみなんですが、毎年楽しみにしているものがあるんです。甲子園のキャッチフレーズです。このキャッチフレーズを踏まえて夏の大会を観ていると、毎年同じ舞台でおこるドラマでも全く別の舞台に見えてくるから不思議です。私が現役のときのフレーズは『この一球に、かける夏。』でした。忘れられないフレーズです。
そして今年の甲子園のキャッチフレーズ。『ワクワク、ドキドキ甲子園』です。


え?なに?プリキュア?いくら目を擦っても文字が変わらない……。えっちょっと待ってよこれ本気なの?今年は本当にこれでいくの?ストレートにもほどがあるよ!ていうかなんで勝手にこっちの感情決めちゃってるの?
キャッチフレーズって、対象への想いや感情が心にストンと落ちてくるような表現にする、そこに趣があると思うんですよ。今回はシンプルに甲子園に臨む嬉しさや、夏を楽しみにしている気持ちを表してますね。それはとても素敵なんですけど、しかしあまりにも安易ではありませんか、と。少しだけもやもやします。
過去に『ぼくらのノンフィクション』というキャッチフレーズがありました。甲子園や野球なんて言葉を使っていないのに、野球への情熱、甲子園への憧れ、球児たちの友情。笑顔、泣き顔。次から次へと浮かんできませんか?そういうのがキャッチフレーズの醍醐味だと思います。今回は、聞いた人が想いを馳せる対象もその感情も全て決められてしまっているんですよ。だから、心の琴線に触れることもない。せめて受け取る側に、想像の余地を残して頂きたかったな。
何はともあれ、夏は楽しみです。今年も全国の高校球児から青春を分けてもらおうと思います。高校球児が怪我なく夏を過ごせますように!
 

 


そうそう。日曜日に『ジョーカー・ゲーム』の一挙放送があっていましたね。ジョーカー・ゲーム、みなさんご存知ですか?私は日曜日まで全然知りませんでした。
何となく気になって見ていたんですけど、結果から言うと見るべきではありませんでした。軽はずみな行動をとってしまったことを非常に後悔しています。どうして見てしまったんだろう。
物語の舞台は昭和12年。帝国陸軍の結城中佐によって秘密裏に設立された“D機関”、それはスパイ養成部門。過酷な訓練をやすやすと乗り越えた精鋭八人は結城中佐の指揮のもと、世界各地で暗躍する。これはスパイの物語なんです!
毎回、この中で「ジョーカーを引かされるのは誰だ?(騙されるのは誰だ?)」という知能戦が繰り広げられます。全員が見えない敵と戦っているんですよ。時には直接勝負するときもありますけど、それがメインではありません。彼らはあくまでスパイですから。スパイとは見えない存在です。決して周囲に己の存在を気付かせてはいけないんです。疑われた時点でアウト。D機関の彼らは一つの戒律のもと暗躍します。それは「死ぬな、殺すな」です。八人はその戒律に従い、スパイとして世界と戦っていきます。そんな彼らの生き様に心を奪われました。
だってこんなの嵌る要素しかないじゃないですか。酷いです。そんなつもりじゃなかったのに。ながら見しようと思っていたら思い切り世界に引き込まれました。
特に、機関員のひとり、三好さんが美しすぎて一話で推しになりました。実力のあるナルシスト大好き……。三好さんが吸う煙草になって火をつけられたい。そうして悦びの熱に溺れながら燃えてしまいたい。そうすれば私は吸殻となり、煙草を吸って満足げに笑みを浮かべる三好さんを灰皿から見上げることができるじゃないですか。煙草になることで三好さんを満足させることが出来るんですよ?なんという幸せなのかしら。煙草が羨ましいです。
三好さんは三好さんであって三好さんじゃないんですけどね、あ、全然意味がわかんないよって方は是非ジョーカー・ゲームをご覧ください。そう、三好さんのDNAは確かに存在していたんですよ。名前が何であろうと、顔をいくつ持っていようと、彼の存在は紛れもない事実で絶対で尊いのです。ここまで生き様が美しい三好さんはこの世界そのものみたいなところあるなって思いました。三好さんは地球であり、三好さんは宇宙なのです。三好さんに無限の可能性を感じてしまう……。
私の中で三好さんがヤバすぎてヤバイしか言葉が出てこないし、本当はもっと言いたいことがたくさんあるんですけど今はあまりにも感情が爆発していてここまでくると何も言えないんだなぁこんな世の中じゃ。もはや語彙が死んだ。
うっ三好さん……スパイ活動のために利用されてるだけだって分かっていてもあなたの役に立って死にたい人生だった。ジゴロでいいから側にいて欲しかった。あなたと共に土の中に入りたいなんて贅沢なことは言わないから、せめてあなたの視界の端に入るモブ女Aになってみたかったです。人間でなくてもいいんです。三好さんに見下されながら「あなたは本当にどうしようもないですね」なんて言われたときには、光の速さで魂が浄化されてしまう……。私はただ十字を切りながら召されることしか出来ない……。三好さんを前にすれば迷える子羊……救われたいと願う子羊……。この穢れた魂を三好さんに浄化してほしい……ジョーカーだけに……。
アッ、ちょっ、やめてください!ごめんなさい!殴らないで!

顰蹙を買ってしまいましたので終わります。
ジョーカー・ゲームはいいぞ。
では。